学名/和名
(MJ No.)

クヌギキハモグリガ Tischeria quercifolia Kuroko, 1982 Cat.68

標本画像
生態画像
同定

開張8-9mm. 従来わが国でT. complanella (= T. ekebladella) とされていた種である. 下唇鬚, 顔面, 頭毛がほとんど白色に近いので近縁の他種と区別される. 前翅は黄褐色で, 基部より先端の方が濃色であるが, 暗褐色小点を散らすことはない. T. ekebladella からは♂のvalvaの基半部が強くくびれるので区別できる. .(Plate 261:7; Plate 263:1,2).

Holotype :, 四国, 高知県高知市,6.V.1965(黒子浩), コナラから飼育.UOP.

Paratypes:本州-1, 大阪府生駒山,15.III.1975(黒子浩);1, 1, 大阪府岩湧山, 15.V.1980(黒子浩); 四国-1,holotypeに同じ; 九州-1, 福岡県添田,12.VII.1959(黒子浩);1,福岡県油山,3.VIII.1957(黒子浩);1,福岡県英彦山,21.VII.1954;1,4.VI.1956;18,31.V.1957(黒子浩).UOP,KU(1)&BMNH(1). このほか T. dodonaea が我が国から記録されているが,これも誤同定によるものである.

分布 北海道, 本州, 四国, 九州に分布
食樹・幼生期 幼虫はコナラ, カシワ, クヌギ, ミズナラの葉に潜り, 大きな白っぽい斑状潜孔を作る. 上面より糞を排出する. 秋出現の幼虫は潜孔の中央付近に作られた円盤状のマユの中で幼虫態で越冬する.
発生期 成虫は5-6月および8月に出現.
幼虫画像